気分の波がある人にとって、
「日々どう過ごすか」はとても大きなテーマです。
どんなに治療や考え方を工夫しても、
毎日のリズムが乱れると心は簡単に不安定になります。
でも逆に、暮らしの中でエネルギーを整える習慣を持てば、
波があっても穏やかに過ごせるようになります。
■ 「安心モード」と「頑張りモード」を分けて考える
気分の波を安定させる鍵は、
**「休む」と「動く」をはっきり区別すること」**です。
- 安心モード:エネルギーを補充する時間
- 頑張りモード:エネルギーを外に使う時間
この2つを行き来できるようにすると、
どちらかに偏ってもリカバリーが早くなります。
■ 安心モードの過ごし方
安心モードでは、“刺激を減らして、感覚を満たす”ことを意識します。
🕯 たとえば
- 光をやわらかくする(間接照明やキャンドル)
- 好きな香りを使う(アロマ・柔軟剤・お香など)
- 静かな音楽や自然音を流す
- お気に入りの素材(毛布・カップ・猫など)に触れる
- 部屋を「自分の好き」で埋める
安心モードは、頑張るための“充電タイム”。
ここでエネルギーを溜めておくと、外に出るときも無理をしなくてすみます。
■ 頑張りモードの整え方
頑張るときは、エネルギーの使い方を意識的に区切ります。
⏰ コツは
- 1日の予定を3つまでに絞る
- タスクを「小さい単位」で区切る
- 終わったら必ず「休む」をセットにする
- 完璧より「できた」にフォーカスする
頑張ることそのものが悪いのではなく、
頑張りすぎない仕組みをつくることがポイントです。
■ 空間は心の鏡
部屋の状態は心の状態を映します。
落ち着く空間をつくるだけでも、気分の波は穏やかになります。
🌿 ヒント
- 色はくすみ系・自然色など目にやさしいトーンで統一
- “置く”より“減らす”を優先
- 日の光と風を入れる時間を決める
- 猫や植物など、“変化のある癒し”を取り入れる
空間を整えることは、心を整える練習にもなります。
■ 自分のリズムを尊重する
他人と同じペースで生きる必要はありません。
早く進む時期もあれば、ゆっくりしか動けない時期もあります。
「今日は安心モードの日」
「明日はちょっと頑張る日」
このくらいの緩い区切りで十分です。
自分の波を否定せず、「今日はこういう日」と受け止めることで、
エネルギーの乱れが少なくなります。
■ まとめ
気分の波はコントロールではなく、調律です。
エネルギーを整える暮らし方とは、
「安心」と「頑張り」のリズムを自分の中で見つけること。
静かな時間を持つことも、動くことも、
どちらもあなたに必要な時間です。
次回は最終回として、
気分の波と付き合いながら“自分らしく生きるための考え方”をまとめます。
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