「次の職場ならうまくいくかもしれない」
そう思って転職を重ねてきました。
でも結果は同じ。
結局また辞めてしまい、しかもだんだん勤続年数が短くなっていく…。
「これは私に忍耐力がないからなのかな?」
そう自分を責めたこともありました。
けれど、いくつもの転職を経て気づいたことがあります。
私の転職遍歴
1社目:病院勤務(約3年半)
医療従事者として病院で勤務。
退職理由は「結婚による引越し」としましたが、本当は「この生活がいつまで続くんだろう」という思いが強く、理由をつけて辞めました。
当時は「職場を変えれば何か変わる」と信じていたんです。
2社目:別の病院勤務(約1年半)
前職と同じ職種へ。
しかしまた同じ気持ちで退職。
「いつまでこれを続けるんだろう…」という不安は消えませんでした。
さらに「人と関わるのがしんどい、自分はコミュ力が足りない」と感じ、次こそは人と関わらない仕事をしようと決めました。
3社目:IT企業のWebデザイナー(約8ヶ月)
職業訓練校を経てIT業界へ。
「Webデザイナーなら人との関わりも少ないはず」と思ったのですが、出社が必要で、同僚とのコミュニケーションは避けられませんでした。
結果、「患者さんと接するよりも同僚との人間関係の方がめんどくさい」と感じて退職。
この時は「人間関係が合わなかったんだ」と思っていました。
4社目:別のIT企業のWebデザイナー(約1年半)
「リモートワークなら人との関わりも減るはず」と思い、転職。
しかし現実は逆でした。
チャットの通知や電話が頻繁に鳴り、次第に着信音に恐怖を覚えるほどに…。
「もう働くこと自体が無理なのでは?」
そう思いながら、うつ病になり退職しました。
転職を繰り返して気づいたこと
私の思考の変化を振り返るとこうなります。
- 1社目:職場が悪い…?
- 2社目:職種が悪い…?
- 3社目:人間関係が悪い…?
- 4社目:働くこと自体が無理…?
そしてやっと分かりました。
- 人にはそれぞれ「適性」がある。私は求められている適性と合っていなかっただけ。
- 人には「キャパの形」も違う。私は一点集中型ではなく、複数のことを少しずつこなす方が合っている。
ただし、複数のことを全部全力でやるとキャパオーバーになるので、調整が必要。
このことを知らずに転職を繰り返しても、結局同じ失敗をしてしまうんだと気づいたのです。
同じように転職で悩んでいる方へ
転職を繰り返して気づいたのは、
「次の職場に行けばすべて解決する」というものではない、ということでした。
大切なのは、まず自分を知ることです。
何が好きで、何が得意で、どんな働き方なら無理なく続けられるのか。
今は自己分析の本や診断サービス、コーチングなど、自己理解を深める方法がたくさんあります。
仕事を変える前に、そうしたものを試してみることをおすすめします。
私自身もコーチングを受けたり、本を読んだりして、少しずつ自分の特性に気づいていきました。
転職すること自体が悪いのではなく、自分に合った働き方を見つけられるかどうかが大切。
あなたもどうか、自分に合った働き方を見つけて、安心して働けますように。
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