🌟 第1回:気分の波が大きいのは性格のせい?──気づかれにくい「躁鬱のはじまり」

「昨日までやる気があったのに、今日は何もしたくない」
「どうして気分の波がこんなに激しいんだろう」
そんな経験はありませんか?

頑張りたい気持ちがあるのに、長く続かない。
気づいたら疲れきって動けなくなっている。
こうした“波”を性格の問題だと思って、自分を責めてしまう人は多いです。


■ 頑張れるときと、何もできないとき

気分の波を持つ人は、エネルギーの出方が極端になることがあります。

  • 目標が明確なときは一気に集中できる
  • 結果を出そうと全力を注ぐ
  • でも、ふとしたきっかけで急に力が抜けてしまう

それは怠けでも、意志の弱さでもありません。
エネルギーの出力と回復のバランスが取りづらいだけなのです。


■ 感情の上下も「波」の一部

恋愛・仕事・人間関係などでも、
「一気に熱中する」「突然冷める」「落ち込む」といった振れ幅が出やすくなります。
この変化は本人にとっても予測が難しく、
「なんでこうなるんだろう」と混乱を招きやすい特徴です。


■ それは性格ではなく「リズム」かもしれない

このような波の背景には、脳のエネルギーの調整機能が関係していると考えられています。
上がりすぎると“軽躁”のような状態になり、
下がりすぎると“抑うつ”のような状態になる。

どちらも悪いことではなく、
脳のエネルギーがどちらに傾くかの違いです。


■ まずは「波があること」を知る

気分の波を受け入れることは、回復の第一歩です。
無理に一定のテンションを保とうとせず、
「いま自分はどの波にいるのか」を観察するだけでも、
少しずつ楽になっていきます。


■ まとめ

気分の波があることは、性格の欠点ではありません。
それは「心と体が動くリズムを持っている」というだけのこと。
大切なのは、そのリズムを壊すのではなく、整えながら生きる方法を見つけることです。

次回は、この波がどのように生活や仕事に影響していくのか、
そして“燃え尽き”をくり返さないための考え方を整理します。

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