気分の波をなくすことはできません。
でも、その波に飲み込まれずに生きることはできます。
これまでの記事では、
気分の波を観察したり、生活の中で整えたりする方法を紹介してきました。
最終回では、もう一歩進んで「波と共に生きる」という考え方をまとめます。
■ 「治す」より「付き合う」へ
多くの人は、気分の波があることを「問題」と感じます。
安定している人を理想にして、
波のある自分を「劣っている」と思ってしまう。
けれど実際は、波があること自体は悪いことではありません。
波があるからこそ、感じ取れる世界があります。
落ち込むときは、人の痛みに気づける。
高まるときは、アイデアが生まれる。
そのどちらも、あなたの一部です。
■ 「一定でいよう」としない
人は、常に安定した気分を保つようにはできていません。
天気が変わるように、心も変わります。
晴れの日には動いて
雨の日には休む
それだけで十分です。
無理に晴れさせようとすると、
かえって嵐のような反動が来てしまいます。
■ 小さな「整える習慣」を持つ
波を受け入れるためには、日々の生活に「整える時間」を組み込むことが役立ちます。
🌸 たとえば
- 朝、窓を開けて深呼吸をする
- お茶を入れる時間を決めておく
- 部屋の照明を整える
- 猫や植物と静かに過ごす
- 一日の終わりに「今日できたこと」を一つ書く
こうした小さな習慣は、気分の波をゆるやかにします。
■ 自分の「心地よさ」を軸に生きる
他人と比べるほど、波は大きくなります。
だからこそ、自分の基準を“心地よさ”に置くことが大切です。
心地よい暮らし方
心地よい人間関係
心地よい働き方
その感覚が、あなたを守るコンパスになります。
■ まとめ
気分の波は、消すものではなく「整えながら共に生きるもの」。
波のある人生は、静かな瞬間がより尊く感じられる人生でもあります。
頑張りすぎない。
休みすぎを恐れない。
その間を、ゆっくり見つけていく。
それが、波と共に穏やかに生きるということです。
🌿 シリーズを通して
この「気分の波」シリーズでは、
性格や努力ではなく“エネルギーのリズム”として心を捉える視点をお届けしました。
- 第1回:波に気づく
- 第2回:燃え尽きを理解する
- 第3回:波を観察する
- 第4回:暮らしで整える
- 第5回:波と共に生きる
もしあなたにも似た経験があるなら、
まずは「自分を責めないこと」から始めてください。
それだけで、回復はゆっくりと動き出します。
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