気分の波に悩む人にとって、「自分の波を知ること」はとても重要です。
波そのものをなくすことはできませんが、
波のリズムを理解して行動を調整することで、
生活の安定度はぐっと上がります。
■ 波は「敵」ではなく「リズム」
気分の波は、天気のようなものです。
晴れの日もあれば、雨の日もある。
ところが、多くの人は“晴れが続く状態”を理想だと思い、
雨が降ると「自分はダメだ」と感じてしまいます。
でも、どちらも自然な現象。
重要なのは、天気に合わせて過ごし方を変える力を持つことです。
■ 自分の波を観察する方法
① 「気分記録」をつける
気分を点数でつけるだけでも構いません。
たとえば、朝・昼・夜にそれぞれ5段階評価(1=落ち込み/5=活発)で記録します。
続けていくと、自分の波の周期が見えてきます。
② 「体の変化」も一緒に書く
気分の変化には体調も深く関係しています。
睡眠時間・食欲・疲労感・頭の重さなどを簡単にメモすると、
エネルギーの上下と連動していることがわかります。
③ 「トリガー(きっかけ)」を探す
波を起こしやすい出来事にもパターンがあります。
- プレッシャーを感じたとき
- 頑張りすぎた翌日
- 人との関わりが多かった週
- 強い感情を経験したあと
こうした「エネルギーを消耗しやすい状況」を知っておくことで、
前もって対策を取ることができます。
■ 観察するだけで「コントロール感」が戻る
気分の波はコントロールしようとすると余計に乱れます。
でも、“観察”に変えるだけで、少しずつ落ち着いてきます。
観察とは、
「今の自分はこういう状態なんだな」と知るだけ。
それだけで十分です。
人は「わからないこと」に一番不安を感じる生き物です。
波の正体が見えてくると、不安が減り、回復が早くなります。
■ 休むタイミングを“見える化”する
気分記録を続けるうちに、
「このパターンの後は疲れやすい」「この時期はエネルギーが下がる」
といった自分特有のリズムが見えてきます。
そのときは、あらかじめ“休む日”を決めておくのがポイント。
あらかじめブレーキを入れておくことで、燃え尽きを防げます。
■ まとめ
気分の波を観察することは、
「自分の取扱説明書」を作るようなものです。
完璧に安定する必要はありません。
波を“なくす”のではなく、
波に合わせて自分のペースを整えることが大切です。
次回は、実際に生活の中で「安心モード」と「頑張るモード」を切り替える方法を紹介します。
無理なくエネルギーを保つコツを、一緒に探っていきましょう。
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