はじめに
前回の記事では( ↓うつと診断される前に起きていたこと↓)
診断される前に少しずつ生活が崩れていった様子を書きました。
今回は、その診断後、最もうつの症状がひどかった時期についてです。
「休職すれば楽になる」と思っていたけれど、
実際には、心も体も完全にストップしてしまいました。
ここでは、そのときの自分の状態を、できるだけ正直に残します。
① 朝が起きられない
診断前から続いていた症状でしたが、休職後も朝は起きられませんでした。
夜早く寝ても、なぜか起きられない。
長く眠っているのに、体も頭もずっと重いままでした。
② 涙が出る
仕事のことを思い出すだけで涙が出ました。
もう仕事をしていないのに、心はまだ休めていませんでした。
「また戻らなきゃいけない」という不安が、ずっと消えませんでした。
③ 友人の連絡を返せなくなる
仕事でチャットを使っていたため、
似たようなツールを見るだけで苦しく感じるようになりました。
「なんて返せばいいんだろう」と考えるうちにしんどくなり、
結局、誰にも返せなくなっていきました。
④ 部屋の片付けができない
休職したからといって、片付けられるようにはなりませんでした。
「片付けよう」と思っても体が動かず、
部屋は散らかったまま。
その環境がさらに気持ちを重くしていきました。
⑤ 家事ができない
料理も洗濯も、何も手につきませんでした。
「やらなきゃ」と思うたびに焦りと罪悪感が生まれ、
何もできないまま一日が終わる。
そんな日が続いていました。
⑥ 動けない
薬の副作用で、体を起こすことさえつらい時期がありました。
筋弛緩作用が強く出てしまい、横になって過ごすことがほとんど。
「動けない自分」に対して、情けなさと不安が入り混じっていました。
⑦ 書類関連のことが一切できない
傷病手当の申請など、どうしても必要な書類がありました。
けれど、それに手をつけることができませんでした。
会社から催促の連絡が来ても、ただ焦るだけで何もできない。
「できない自分」をまた責めて、さらに落ち込む──そんな悪循環でした。
⑧ 会社から連絡が来ると動悸がする
休職中でも、定期的に会社から連絡がありました。
その通知音を聞くだけで心臓がドキドキして、
「また何か言われるんじゃないか」と怖くなりました。
心が休まる時間は、ほとんどありませんでした。
⑨ ドラマなどの動画が見られない
以前はドラマを見るのが楽しみだったのに、
その時期は一切見られませんでした。
せっかく時間があるのに、何も楽しめない。
心が“何も感じない”状態になっていました。
おわりに
診断を受けて休職したからといって、
すぐに楽になれるわけではありませんでした。
止まることの怖さ、何もできない自分への罪悪感、
そして、先の見えない不安。
あの時期はまるで、自分が透明になっていくような感覚でした。
でも今思うと、あの“止まる時間”があったからこそ、
少しずつ自分を取り戻す準備ができたのかもしれません。




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