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仕事をしていると、たまに「疲れた」という言葉では足りない状態になることがあります。体が重いとか、眠いとか、そういう次元ではなく、何も考えられなくなる感じです。
次に何をすればいいのか分からない。将来のことも浮かばない。好きだったことにも興味が持てない。それでも翌日は変わらずやってきて、仕事は待ってくれない。「もう頑張れない」と思う夜が、何度かありました。
そんな時期に、わたしを支えてくれたのは誰かのアドバイスでも自己啓発セミナーでもなく、本でした。読んだからといって翌日から元気になるわけではありません。
でも「このままでいいのかわからない」という真っ暗な状態から、一歩だけ動けるきっかけをくれたのは確かです。
今回は、仕事に疲れ切った時期に実際に手に取って、救われた本を3冊紹介します。
この記事でわかること
- 仕事疲れで思考が止まった時期に実際に読んだ本3冊
- それぞれの本のどこに救われたか(正直な感想)
- 「こんな人に向いている」という視点での紹介
1冊目:『嫌われる勇気』——「全部背負わなくていい」と思えた
アドラー心理学を対話形式で解説したこの本は、読んだ当時のわたしには正直、心理学を学ぼうという気力もありませんでした。「嫌われる勇気」というタイトルに少しだけ惹かれて、なんとなく手に取っただけです。
読んでいて一番心に残ったのは、「他者の課題」という考え方でした。人にどう思われるか、評価されるか、期待に応えられるか——仕事をしていると、どうしてもそこに意識が向きがちです。でもこの本では、「それは本当に自分の課題なのか」と何度も問いかけてきます。
最初は反発もありました。「そんな簡単に割り切れたら苦労しない」と思ったからです。でも「全部を理解しなくていい、全部実践しなくていい」と割り切って読んでみると、不思議と心が少し軽くなりました。
「全部背負わなくてもいいのかもしれない」と思えたことが、当時のわたしには大きな救いでした。
こんな人に向いている
- 人の目が気になりすぎて疲れている
- 「自分がちゃんとしなければ」という重さを感じている
- 心理学の本は難しそうと思っているが読んでみたい
2冊目:『精神科医が見つけた3つの幸福』——自分を責める気持ちが減った
この本は前向きな言葉が多いのですが、無理にポジティブを押し付けてくる感じがありません。むしろ「人はそんなに強くない」という前提で話が進みます。
仕事に疲れ切っている時は、「もっと頑張ろう」「気合で乗り切ろう」という言葉が、逆にしんどく感じることがあります。この本はそういう状態の人に対して、静かに寄り添ってくれる印象でした。
特に印象的だったのが、「幸せは積み上げるものではなく、感じ取るもの」という考え方です。大きな成功や達成感がなくても、日常の中に小さな幸福はある。でも疲れていると、それが見えなくなるだけなのだと。
読んでいるうちに、「今の自分は、幸せを感じ取る余裕がなくなっているだけなのかもしれない」と思えました。
それだけで、少し自分を責める気持ちが減った気がします。疲れていることを「意志が弱いせいだ」と思っていたわたしには、静かに刺さる一冊でした。
こんな人に向いている
- 頑張れない自分を責めてしまっている
- 「幸せとは何か」がわからなくなってきている
- ポジティブ思考を押し付けられるのが苦手
3冊目:『スマホ脳』——疲れが取れない原因が「自分の弱さ」ではなかった
この本を読んだ時、正直ゾッとしました。仕事が終わっても疲れが取れない理由の一部が、スマホにあるかもしれないと気づいたからです。
疲れていると、何も考えたくなくて無意識にスマホを触ってしまいます。SNSを眺めたり、動画を流したり。でもこの本では、それが脳にどれだけの負荷をかけているかが科学的な根拠とともに説明されています。「休んでいるつもりで、実は休めていない」——この言葉は、当時の自分にそのまま当てはまりました。
この本をきっかけに、寝る前だけはスマホを置くようにしました。完璧にはできませんでしたが、それでも睡眠の質が少し変わった気がします。何より、疲れが取れない原因が自分の弱さだけではないとわかったことが、一番の救いでした。
「こんなにしんどいのは、何かがおかしいのではなく、環境のせいもある」と思えると、少しだけ自分に優しくなれました。
こんな人に向いている
- 休んでいるはずなのに疲れが取れない
- 寝る前のスマホをやめたいがやめられない
- 自分の生活習慣を見直したいが、何から始めればいいかわからない
本は、今すぐ元気にしてくれるものではない
ここまで読んで「この本を読めば元気になります」と言いたいわけではありません。正直に言うと、読んだその日に劇的に回復したことはありませんでした。
それでも、真っ暗な部屋で小さな明かりを灯してくれるような存在でした。「もう少しだけ様子を見てみよう」「今日はここまででいいかもしれない」——そう思えるだけで、人は少しだけ前に進めます。
仕事に疲れて何も考えられなくなった時は、無理に答えを出そうとしなくていいと思います。ただ、誰かの言葉に身を預ける。それだけでも、十分な休息になることがあります。
まとめ:しんどい時は、選択肢を減らしていい
仕事に疲れ切っている時は、選択肢が多いほどしんどくなります。何をすればいいかわからない時は、とりあえず一冊だけ本を手に取る——それだけでいいと思います。
今回紹介した3冊は、どれも「頑張れ」とは言ってきません。今の自分を否定せず、そのままの状態で読める本です。
- 人の目が気になりすぎている → 『嫌われる勇気』
- 頑張れない自分を責めている → 『精神科医が見つけた3つの幸福』
- 休んでも疲れが取れない → 『スマホ脳』
今、頭が動かなくなっているなら、無理に考えなくて大丈夫です。ページをめくるだけでも、立派な一歩です。少しでも心が軽くなるきっかけになればうれしいです。
この記事は、仕事に疲れ切った時期に実際に手に取った本をもとに、筆者の体験として執筆しています。


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