💙 第2回:頑張りすぎて燃え尽きる人へ──「躁」と「鬱」の間で起きていること

頑張りすぎて、ある日突然エネルギーが切れてしまう。
やる気があったはずなのに、急に動けなくなる。
そんな経験をしたことはありませんか?

それは「怠け」ではなく、心のエネルギーの波が
限界を超えたサインかもしれません。


■ 「躁」と「鬱」の間にある“燃え尽き”

エネルギーの波には、大きく2つの方向があります。

  • 外に向かって勢いよく動く「躁(そう)」のエネルギー
  • 内に向かって静かに沈む「鬱(うつ)」のエネルギー

多くの人はこの2つの間で自然に揺れながら生きていますが、
躁の期間が長く続くと、体も心も限界を迎えてしまい、
突然“燃え尽き”のようにエネルギーが切れることがあります。


■ 頑張れるときほど注意が必要

気分が高まっているとき、人は次のような状態になりやすくなります。

  • 眠くならないのに活動的
  • アイデアが次々浮かぶ
  • 「今なら何でもできそう」と思う
  • 多少の疲れを無視して動いてしまう

この時期は一見「調子がいい」と感じるかもしれませんが、
実際はエネルギーを前借りしている状態
その反動として、数週間〜数か月後に
「何もできない」「何も感じない」という反対の波がやってきます。


■ 「鬱」は失敗ではなく、回復の時間

エネルギーが落ちて何もできなくなると、
多くの人は「またダメになった」と自分を責めます。

でも、鬱の状態は燃え尽きた脳と心を守るためのブレーキです。
回復に必要な「静止期間」と考える方が自然です。

植物が花を咲かせるために、
冬のあいだに栄養を蓄えるようなもの。
エネルギーの波を受け入れることで、
次の“芽吹き”の時期を穏やかに迎えることができます。


■ 燃え尽きをくり返さないために

頑張りすぎを防ぐには、
「やる気が出ているとき」にあえてブレーキをかける習慣が役立ちます。

たとえば:

  • 作業時間をタイマーで区切る
  • 「今日の目標はここまで」と決めて終える
  • 1日の中に“何もしない時間”を入れる
  • 誰かの期待より“自分のペース”を優先する

大切なのは、“やる気があるうちに休む”こと。
これは、エネルギーを長く持たせるコツです。


■ まとめ

頑張りすぎと燃え尽きは、
「やる気」と「休息」のバランスが崩れたサインです。

気分の波を悪者にするのではなく、
波のリズムに合わせて生き方を調整する
それが、躁鬱傾向の人が自分らしく働くための第一歩です。

次回は、実際に気分の波を観察する方法や、
自分のエネルギーサイクルを見える化するアイデアを紹介します。

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